〈事業報告〉

第3回社会起業家育成事業
社会企業家育成委員会 委員長 山田 淳史
実施日時・場所
  第3回 平成18年 7月13日(木) 小杉社会福祉会館
実施内容
 今回の第3回社会起業家育成事業では前回決まったグループごとに、取り組んで頂く課題と、理想の社会、その課題を解消するための解決案を発表して頂きました。
 前半はグループディスカッションを行い、後半はメンバーからの質疑を交えた発表をしました。最後に、今回のトータルコーディネーターである山上先輩に講評いただきました。

委員長より
 今回は社会起業家育成事業と称しまして3回の委員会事業を通してメンバーに「社会起業家とは何か」を気づいて頂くため開催致しました。今回の事業で社会起業家の精神、生き方は伝えることができたと思います。社会起業家というのは名前や肩書きなどではありません。
   社会起業家とはその人の生き方であり、他人から教えられるものではありません。他人から与えられたものは他人事でしかないからです。様々な社会問題や課題に対して、自分で気づき、自分で考え、自分で答えを出して、そのために積極的に行動に移すことです。どんなに素晴らしい講演を聴いてもそれはその人だから出来ることであって、自分には自分の出来ることが必ずあるはずです。そのために生まれてきたのですから。
今ある社会の問題は我々ではなく、未来を担う我々の子供たちの将来に直接かかわってくることです。
出来ることから行動に移しましょう。

  「あなたはこの社会においてどんな存在ですか?
   あなたは、何のために生まれ、何のために生きているのですか?
   自分がその社会に存在しているのなら、あなたの存在意義は何ですか?
   あなたは、何のために、どんなことをしていきますか?」

今回提案された解決案を実行に移すことで確かに原因が解消され、課題が解決されるのなら、それを社会価値の創造と言います。
「大事なことは、思い悩むのではなく、とにかく行動してみることです。地域・社会に新しい価値を具体的に創造しつづける人が社会起業家なのです。」
今回の事業を通じてそういったところを少しでも気づいて頂けたと思っています。
3回の事業にお付き合い頂いたメンバーの皆様ありがとうございました。

★今回学んだこと、気づいたこと…「今求められている社会起業家とは?」
・社会起業家を算式にして企業に当てはめてみました。
なりたい状態(理想)−現状(現実)=取り組むべき課題です。
もう少し細かくしますと、
1、なりたい状態(理想像)=企業ビジョンや企業理念
2、現状(今どこにいるのか、現状の認識と確認)=客観的に自社や自分を見る
3、 何が原因(背景)なのかを調査する。=答えは現場(スタッフ、社員、お客様)
4、取り組むべき課題(今後の課題)=理想(夢)の実現のためのプロセス
5、 行動

 このなりたい状態を個人から地域社会(公益性)に変えて、行動に移す人が今求められている「ソーシャル・アントレプレナー」社会起業家です。それを実践している人々は、おそらく幸せを感じながら日々生きていると思います。だって自分自身の理想(夢)の実現のためにがんばっているのですから・・・  理想の社会を夢見て一生懸命がんばっている人は、魅力があり人間的にも素晴らしい人だと思いませんか。そんな人が射水JCからたくさん生まれていけばきっと素晴らしい社会(射水市)になると思いますよ。

最後になりますが、第3回の事業で参加メンバーにお配りしたものを載せておきます。
すこし長い文章ですが、皆様の心に少女の想いが伝われば幸いです。

●1992年の地球サミット(リオデジャネイロ)で、セヴァン=スズキという12歳の少女がスピーチを行いました。これは、そのときのスピーチです。

セヴァン・スズキ スピーチ全文

 こんにちは、セヴァン・スズキです。エコを代表してお話しします。エコというのは、子供環境運動(エンヴァイロンメンタル・チルドレンズ・オーガニゼェーション)の略です。カナダの12歳から13歳の子どもたちの集まりで、今の世界を変えるためにがんばっています。あなたがた大人たちにも、ぜひ生き方をかえていただくようお願いするために、自分たちで費用をためて、カナダからブラジルまで1万キロの旅をして来ました。

 今日の私の話には、ウラもオモテもありません。なぜって、私が環境運動をしているのは、私自身の未来のため。自分の未来を失うことは、選挙で負けたり、株で損したりするのとはわけがちがうんですから。

 私がここに立って話をしているのは、未来に生きる子どもたちのためです。世界中の飢えに苦しむ子どもたちのためです。そして、もう行くところもなく、死に絶えようとしている無数の動物たちのためです。

 太陽のもとにでるのが、私はこわい。オゾン層に穴があいたから。呼吸をすることさえこわい。空気にどんな毒が入っているかもしれないから。父とよくバンクーバーで釣りをしたものです。数年前に、体中ガンでおかされた魚に出会うまで。そして今、動物や植物たちが毎日のように絶滅していくのを、私たちは耳にします。それらは、もう永遠にもどってはこないんです。

 私の世代には、夢があります。いつか野生の動物たちの群れや、たくさんの鳥や蝶が舞うジャングルを見ることです。でも、私の子どもたちの世代は、もうそんな夢をもつこともできなくなるのではないか?あなたがたは、私ぐらいのとしの時に、そんなことを心配したことがありますか。

 こんな大変なことが、ものすごいいきおいで起こっているのに、私たち人間ときたら、まるでまだまだ余裕があるようなのんきな顔をしています。まだ子どもの私には、この危機を救うのに何をしたらいいのかはっきりわかりません。でも、あなたがた大人にも知ってほしいんです。あなたがたも、よい解決法なんてもっていないっていうことを。オゾン層にあいた穴をどうやってふさぐのか、あなたは知らないでしょう。死んだ川にどうやってサケを呼びもどすのか、あなたは知らないでしょう。絶滅した動物をどうやって生きかえらせるのか、あなたは知らないでしょう。そして、今や砂漠となってしまった場所にどうやって森をよみがえらせるのかあなたは知らないでしょう。

 どうやって直すのかわからないものを、こわしつづけるのはもうやめてください。

 ここでは、あなたがたは政府とか企業とか団体とかの代表でしょう。あるいは、報道関係者か政治家かもしれない。でもほんとうは、あなたがたもだれかの母親であり、父親であり、姉妹であり、兄弟であり、おばであり、おじなんです。そしてあなたがたのだれもが、だれかの子どもなんです。

 私はまだ子どもですが、ここにいる私たちみんなが同じ大きな家族の一員であることを知っています。そうです50億以上の人間からなる大家族。いいえ、実は3千万種類の生物からなる大家族です。国境や各国の政府がどんなに私たちを分けへだてようとしても、このことは変えようがありません。私は子どもですが、みんながこの大家族の一員であり、ひとつの目標に向けて心をひとつにして行動しなければならないことを知っています。私は怒っています。でも、自分を見失ってはいません。私は恐い。でも、自分の気持ちを世界中に伝えることを、私は恐れません。

 私の国でのむだ使いはたいへんなものです。買っては捨て、また買っては捨てています。それでも物を浪費しつづける北の国々は、南の国々と富を分かちあおうとはしません。物がありあまっているのに、私たちは自分の富を、そのほんの少しでも手ばなすのがこわいんです。カナダの私たちは十分な食物と水と住まいを持つめぐまれた生活をしています。時計、自転車、コンピューター、テレビ、私たちの持っているものを数えあげたら何日もかかることでしょう。

 2日前ここブラジルで、家のないストリートチルドレンと出会い、私たちはショックを受けました。ひとりの子どもが私たちにこう言いました。

 「ぼくが金持ちだったらなぁ。もしそうなら、家のない子すべてに、食べ物と、着る物と、薬と、住む場所と、やさしさと愛情をあげるのに。」

 家もなにもないひとりの子どもが、分かちあうことを考えているというのに、すべてを持っている私たちがこんなに欲が深いのは、いったいどうしてなんでしょう。

 これらのめぐまれない子どもたちが、私と同じぐらいの年だということが、私の頭をはなれません。どこに生れついたかによって、こんなにも人生がちがってしまう。私がリオの貧民窟に住む子どものひとりだったかもしれないんです。ソマリアの飢えた子どもだったかも、中東の戦争で犠牲になるか、インドでこじきをしてたかもしれないんです。

 もし戦争のために使われているお金をぜんぶ、貧しさと環境問題を解決するために使えばこの地球はすばらしい星になるでしょう。私はまだ子どもだけどこのことを知っています。

学校で、いや、幼稚園でさえ、あなたがた大人は私たちに、世のなかでどうふるまうかを教えてくれます。たとえば、

争いをしないこと

話しあいで解決すること

他人を尊重すること

ちらかしたら自分でかたづけること

ほかの生き物をむやみに傷つけないこと

分かちあうこと

そして欲ばらないこと

ならばなぜ、あなたがたは、私たちにするなということをしているんですか。

 なぜあなたがたがこうした会議に出席しているのか、どうか忘れないでください。そしていったい誰のためにやっているのか。それはあなたがたの子ども、つまり私たちのためです。あなたがたはこうした会議で、私たちがどんな世界に育ち生きていくのかを決めているんです。 親たちはよく「だいじょうぶ。すべてうまくいくよ」といって子供たちをなぐさめるものです。あるいは、「できるだけのことはしてるから」とか、「この世の終わりじゃあるまいし」とか。しかし大人たちはもうこんななぐさめの言葉さえ使うことができなくなっているようです。おききしますが、私たち子どもの未来を真剣に考えたことがありますか。


 父はいつも私に不言実行、つまり、なにをいうかではなく、なにをするかでその人の値うちが決まる、といいます。しかしあなたがた大人がやっていることのせいで、私たちは泣いています。あなたがたはいつも私たちを愛しているといいます。しかし、私はいわせてもらいたい。もしそのことばが本当なら、どうか、本当だということを行動でしめしてください。

 最後まで私の話をきいてくださってありがとうございました。

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